群馬県藤岡市の工務店 | 群馬県で新築・リフォームは和建匠にお任せください
群馬県南部・中部で家を建てるなら知っておきたい地盤・気候・地域特性まとめ
2026.02.18
家づくりにおいてデザインや間取りと同じくらい、あるいはそれ以上に大切なのが土地と気候への適合であることをご存知でしょうか。
高崎や前橋、太田、伊勢崎などの自然豊かな群馬県中部・南部エリアは、利便性が高く理想の暮らしを叶えるのに最適な場所です。
しかし、群馬県の中部・南部エリアは、上州名物の空っ風や夏の猛暑に晒されることを忘れてはいけません。そして意外と知られていない地盤の特徴です。
土地の特性を無視して家を建てると、住み始めてから「こんなはずじゃなかった!」と後悔することになりかねません。
本記事では、群馬の土地を知り尽くして家を建てるための、地盤・気候・地域環境のポイントを徹底解説しています。家族の安心を足元から支えるための知識を今一度確認しておきましょう。
Contents
群馬県中部・南部の地盤の特徴と家づくりへの影響

群馬県の中部や南部の地盤にはどのような特徴があるのでしょうか。家の基礎となる大切な地盤について、詳しく説明します。
- 沖積平野と扇状地がもたらす地盤の特徴
- 想定される災害リスク
沖積平野と扇状地がもたらす地盤の特徴
高崎・前橋などの扇状地
群馬県中部から南部一帯は沖積平野で構成されています。沖積平野は、河川によって運搬・堆積された土砂でできた広大な地形です。
高崎・前橋など山地寄りの扇状地は、川が山地を出た場所で形成されており、主に砂や礫(砂利)が堆積しています。
水はけが良い一方で、地下水位が低く、深い基礎が必要になる場合があります。
比較的地盤が安定している地域ですが、旧河道や末端部では軟弱な場合もあるため、事前の調査は必須です。
太田や伊勢崎などの氾濫原・三角州
流れが緩やかになる場所で、主に粘土やシルト(泥)が堆積しているため、軟弱で地盤沈下しやすい傾向があります。
家を建てる場合は、多くのケースで入念な地盤調査と地盤改良工事が必要になると考えておいた方が良いでしょう。
想定される災害リスク
洪水と内水氾濫による水害リスク
群馬県の中心には利根川水系が流れているため、河川沿いの低地や過去に水田だったエリアでは、洪水による浸水リスクがあります。前橋市や伊勢崎市の一部エリアはハザードマップでも、高い浸水深が想定されています。土地の高さを確認し、ハザードマップで浸水深を把握することが重要です。
内陸直下型の地震
プレート境界型地震の揺れは比較的少ない地域ですが、県内には太田断層や深谷断層帯などの活断層があります。太田断層や深谷断層帯の活動による直下型地震が発生した場合、想定される被害は甚大です。軟弱地盤での液状化リスクも高まるため、耐震性の高い家づくりは欠かせません。
群馬県中部・南部の軟弱地盤や浸水リスクへの対策

河川流域の軟弱な地盤と水害リスクへの対策は、地盤調査と改良が欠かせません。基礎工事の工夫と合わせて詳細を説明します。
- 地盤調査
- 地盤改良工事
- 地盤の状態やリスクに合わせた基礎の工夫
地盤調査
地盤調査は、家を建てる前に土地が建物の重さに耐えられるか、沈下の恐れがないかを数値で確認する大切な工程です。
群馬県南部のように利根川沿いや旧河道、水田跡地が多いエリアでは、見た目が平坦でも地盤が軟弱なケースが少なくありません。調査を行わずに家を建てると、将来的に家が傾く不同沈下を招くリスクがあります。
住宅建築における地盤調査では「スクリューウェイト貫入試験(SWS試験)」が主流です。先端にスクリューのついた棒を地面に突き刺し、その回転数や重りの抵抗から地盤の強さ(地耐力)を測定します。
調査結果は「地盤調査報告書」としてまとめられ、それに基づき地盤改良の要否が判断されます。地盤調査報告書は、万が一の際の地盤保証を受けるために欠かせない資料です。
地盤改良工事
地盤調査の結果、軟弱地盤と判定された際に、建物の重さに耐えられるよう地盤を補強するのが地盤改良工事です。主な3つの工法と詳細を一覧表にまとめました。
| 工法 | 詳細 |
| 表層改良工法 | 軟弱な土(目安2m以内)を掘り起こし、セメント系固化材を混ぜて固め戻す工法。比較的軽微な改良に適している |
| 柱状改良工法 | 土とセメントミルクを混ぜた円柱状の杭を地中に造る、住宅建築で最も一般的な工法 |
| 鋼管杭工法 | 鋼鉄製の杭を、深い場所にある強固な「支持層」まで打ち込む工法。支持層が深い場合や、より高い強度が求められる場合に採用される |
太田市や伊勢崎市などの平野部では、粘土層が厚いため、改良が必要になるケースが多いです。予算を考える際に、50万円〜150万円程度の予備費を見込んでおいた方が良いでしょう。
地盤の状態やリスクに合わせた基礎の工夫
地盤の状態や気候、浸水リスクに合わせた基礎の工夫は、住まいの寿命と快適さに大きな影響を与えます。
現在の住宅は床下全体を鉄筋コンクリートで覆うベタ基礎が主流です。建物の重さを面で分散して支えるため、不同沈下を防ぐだけでなく、地面からの湿気やシロアリの侵入を抑える効果があります。まずは、ベタ基礎を基準に考えると良いでしょう。
利根川などの河川に近いエリアや、ハザードマップで浸水が予想される地域では、基礎の高さを通常より高くする対策が有効です。物理的に床の位置を上げることで、床下浸水のリスクを大幅に軽減できます。
また、夏の酷暑と冬の空っ風が厳しい群馬では、基礎の立ち上がりに断熱材を施す基礎断熱を検討した方が良いでしょう。床下の温度を室内環境に近づけることで、冬の底冷えを解消し、家全体の断熱性能を向上させます。
【群馬県特有】上州の空っ風と暑さへの対策

群馬県と言えば、辛っ風と呼ばれる季節風と夏の暑さが有名です。群馬県中部・南部で家を建てるなら対策は欠かせません。
冷たい風と暑さへの対策について、詳しく説明します。
- 冬の空っ風と寒さ対策
- 夏の暑さとヒートアイランド現象対策
冬の空っ風と寒さ対策
冬の群馬県中南部では、上州名物の空っ風と呼ばれる乾燥した強い北西風が吹き荒れ、体感温度が非常に低くなります。強風による寒さ対策のため、群馬県で家を建てるには、以下の対策は必須です。
- 高気密・高断熱性の確保
- 開口部の工夫
- 防風対策
隙間風を防ぎ、室内の暖気を逃がさないため、高性能な断熱材の利用が必要です。特に窓の断熱性能は、トリプルサッシなどを取り入れるなどして、極限まで上げておく必要があります。
風が吹き抜ける北側や西側の窓は、小さくするか配置を工夫するなどして、風の抵抗を軽減しましょう。
昔ながらの樫の垣根のような防風林や、フェンスなどを活用して強風を和らげることも有効です。
夏の暑さとヒートアイランド現象対策
群馬県の夏は、内陸性気候とフェーン現象の影響で高温多湿になりやすく、全国有数の猛暑日を記録しやすいエリアです。都市部ではヒートアイランド現象も加わり、夜間も気温が下がりにくい傾向があります。
夏の暑さ対策の主なポイントは、熱を入れない遮熱と熱を逃がす通風です。
暑さは、窓から入る日射熱によるところが大きいため、軒や庇を深くしたり、外側にシェードや外付けブラインドを設置するなど、窓の外側で日差しをカットします。屋根や外壁には遮熱塗料や遮熱シートの使用も効果的です。
通風対策には、窓の設置が重要です。夏の卓越風を考慮し、窓を対角線上に配置して、風が抜ける設計にしておくと、こもった熱を排出しやすくなります。
高気密・高断熱と併せて、以上の遮熱・通風対策により、エアコンに頼りすぎない快適な暮らしが実現可能です。
地域環境を考慮した住宅設計

長く住み続けるには、地域環境を考慮した住宅設計が求められます。車社会である群馬県への対応などを含めて、詳細を説明します。
- 車社会に適応できる家づくり
- 地域の条例や景観への配慮
車社会に適応できる家づくり
群馬県では車社会が根付いているため、住宅設計においても車の利用を前提とした工夫が求められます。
一家に一台、場合によっては1人一台の車を所有することになるため、2~3台分の駐車スペースを敷地内に確保したいところです。雨や雪、夏の暑さ対策として、カーポートやガレージが設置できるとより良いです。
車社会の地域では、外部からの騒音対策も求められます。道路からの視線を遮り、プライバシーを守るための設計も重要です。車庫入れや車の出入りを考慮しつつ、フェンスや門柱などを配置して、外部からの視線や騒音を軽減しましょう。
地域の条例や景観への配慮
地域の条例や景観への配慮は、長く快適に暮らすために欠かせません。
土地には用途地域が指定されており、それぞれ建ぺい率や容積率、高さ制限などが定められています。この制限内でしか家は建てられません。
また、歴史的な街並みが残るエリアや、特定の宅地開発地域では、外壁の色、屋根の形状、使用する素材などに独自の景観ガイドラインや協定が設けられている場合があります。
建築確認申請を提出した時点で行政のチェックが入りますので、契約前に建築予定地の用途地域や、特別な景観協定がないかを工務店や不動産会社を通じて必ず確認しましょう。
まとめ

群馬県中部・南部地域の特徴は利根川流域の地盤と冬の季節風、内陸部特有の夏の暑さです。いずれも快適な住まいを暮らしを実現するためには、対策が欠かせません。河川流域の特徴的な地盤から、多くのケースで地盤改良が必要になると考えておいた方が良いでしょう。
夏の暑さや冬の強風など、特異な環境への対応も求められます。
また、車社会の群馬県では車がないと生活がとても不便です。車中心の生活になる前提で住宅設計を進めることをおすすめします。
群馬県藤岡市に拠点を構える和建匠では、地域に根差した家づくりで実績を積み上げてきました。群馬県ならではの土地の特性や、住環境の情報など、地元の工務店ならではの情報も提供しています。群馬県中部・南部エリアでマイホーム建築を考えている方は、ぜひお声がけください。









