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無垢材の家を建ててみたい!後悔しない無垢材の家を建てる方法とは?

2025.04.22

「無垢材の家を建てたいものの、失敗だけは避けたい。できる限り理想を実現したい」

マイホーム建築について、このように考えている方へ向けて、この記事では、無垢材のメリットやデメリット無垢材の家を検討している人が知っておくべきことを、詳しく簡潔にまとめています。

無垢材を使った理想のマイホームで長年の夢を実現したい!と考えている方は、ぜひ記事内容をご確認ください。

後悔しない無垢材のマイホーム建築を知ることができます。

無垢材とは

無垢材とは天然の木から削り出した1枚の木のことを言います。天然の木から削り出した木を一枚の板に加工して建材として利用します。

一方、無垢材の対極に位置する集成材は、薄い木材を接着剤などで合成した加工品のことを言います。一般的には、加工に手間がかかる無垢材の方がハイコストです。

無垢材にはパインやオーク、チーク、ウォールナット、アカシア、メープル、檜など多種多様です。空間の用途や予算にて使い分けられています。

無垢材の仕上げには、天然木の雰囲気をそのまま活かしたような無塗装仕上げや、オイル塗装、ウレタン塗装、UVウレタン塗装など、数多くの種類が用意されています。塗装の具合によって好みの色合いを出せるなど、自由度の高さも人気のポイントです。

無垢材のメリット

無垢材で家を建てることのメリットを4つのポイントにて詳しく説明します。

  • 調湿効果によって年中快適に過ごせる
  • 断熱性が高い
  • デザインの自由度が高い
  • 経年変化を楽しめる

調湿効果によって年中快適に過ごせる

無垢材の強みは木材本来の強みである、調湿効果を持っている点にあります。木材は湿度が高い時は水分を吸収し、乾燥している時は水分を放出してくれるため、室内の温度は年中快適です。

梅雨のジメジメや冬のカラカラに乾燥する時期は、無垢材の家なら快適な空間に調整してくれるでしょう。無垢材の調湿機能は、カビやダニの発生を抑える効果も期待できます。

断熱性が高い

無垢材は空気を多く含んでいることから熱伝導率が低く、断熱性に優れているとされています。高い断熱性のおかげで外気温の影響をダイレクトに受けることがありません。夏は涼しく、冬は温かい快適な居住空間を手に入れることができます。

足の裏にも心地よいぬくもりを与えてくれるため、冬でも素足でいられるほどの快適さです。無垢材でできた壁や天井は温度変化を一定に保ってくれるため、効率のよい冷暖房をサポートしてくれます。

デザインの自由度が高い

無垢材は素材の一つひとつが、表現力を持っていることから、唯一無二の個性的な空間を演出することができます。例えば、ヒノキのもつ清々しい香りや美しい木目は和の趣を感じさせてくれますし、オークの力強い木目や重厚感は、洋風の空間にマッチします。

加工性に優れている点も無垢材の魅力です。色々な形に加工できるため、繊細な組子細工や大胆な一枚板のカウンターなど、思い切ったデザインで空間のアクセントとすることもできます。

誰とも被らない自分だけのこだわりマイホームが欲しいという夢は、無垢材にこだわった家づくりによって理想を実現できるでしょう。

経年変化を楽しめる

無垢材の経年変化は工業製品にはない、無垢材独自のものです。時間の経過とともに変化を見せる無垢材は、かけがえのない人生のパートナーであり、家族の一員と言っても過言ではありません。

無垢材は紫外線や空気の影響で少しずつ色合いが変化します。淡い色の木材は濃くなり、濃い色の木材は淡い色へ、と言う色変わりです。使い込むほどに艶や深みが増していき、年数を経るにしたがって、唯一無二の独特な風合いを醸し出すようになります。

無垢材の床や家具についた傷やへこみは特別です。家族の歴史として良い思い出を刻んでくれるでしょう。

無垢材のデメリット

無垢材の家を建てる時に注意すべきデメリットを4点紹介します。

  • こまめなメンテナンスが必要
  • 傷がつきやすく水や汚れに弱い
  • 品質にばらつきがある
  • 建築コストがかかる

こまめなメンテナンスが必要

無垢材は、湿度や温度の変化に合わせて伸縮することから、定期的なメンテナンスを怠ると、反りや割れ、隙間ができる恐れがあります。特に床材として使用する場合は、普段の掃除に加えて、ワックスがけやオイルメンテナンスが必要です。

無垢材は経年変化を楽しめる良さがあるものの、最低限のメンテナンスが必要であることは、認識しておきましょう。

無垢材へのメンテナンスは手間がかかる一方で、愛着を持ってマイホームと向き合う機会を与えてくれる、と言う考え方もできます。

傷がつきやすく水や汚れに弱い

自然素材ならではの温かみと調湿効果をもつ無垢材ですが、傷つきやすく水や汚れに弱いと言うデメリットも持ち合わせています。

無垢材は合板フローリングに比べて柔らかいことから、物を落としたり、ペットが爪で引っ掻いたりすると、傷やへこみがつきやすいです。その他には、水や醤油、コーヒーをこぼしてしまうとシミや変色の原因にもなります。

無垢材を建材として使う場合は、傷やへこみを経年変化の一つとして楽しむ寛容さが欲しいところです。神経質な人は無垢材は選ばない方が良いかもしれません。

なお、傷やへこみはサンドペーパーで研磨したり、補修剤で埋めることによってメンテナンスすることができます。

品質にばらつきがある

無垢材は、同じ種類でも生育した地域や環境によって、木目や色合い、硬さなどがことなります。日当たりのよい場所で生育した木は、目が詰まって硬い特徴を持っており、日当たりの悪い場所で育った木は、目が粗く柔らかい特徴があります。

その他には、節や割れなど、素材の強度や耐久性に直接影響するような欠点も注意すべきポイントです。

また、無垢材は乾燥度合いによって、収縮や変形が起きやすい特徴もあります。変形は十分に乾燥されていない無垢材に起きる変化です。加工の段階をチェックすることはできませんので、無垢材の施工に定評のある建築業者を選ぶことで対策しましょう。

建築コストがかかる

無垢材は合板フローリングなどの工業製品に比べて材料費が高くなる傾向があります。希少性の高く、高品質な無垢材を使用する際は、さらに割高感を感じるでしょう。

天然の素材を活かした加工や、湿度や温度の変化を考慮した施工には熟練した職人の技術が求められることから、建築費用も割高です。

無垢材のもつ快適性やデザイン性と価格のバランスは、建築を検討する段階でよく考えておいた方が良いでしょう。

後悔しないためのポイント、無垢材の家を検討している人が知っておくべきこと

無垢材の家は、自然素材ならではの温かみや調湿効果を持っていますが、後悔しない選択をするためには、あらかじめ大事なポイントを抑えておく必要があります。

  • 無垢材の種類と特徴を把握する
  • 信頼できる業者を選ぶ
  • 経年劣化は起こる

無垢材の種類と特徴を把握する

無垢材にはスギやヒノキ、パイン、オークなど色々な種類があります。それぞれに色合いや硬さ、耐久性、価格などが異なるため、用途や好みに合わせて、適切な無垢材を選びましょう。

実際に手に触れて確認してみたい場合は、サンプルを取り寄せたり、無垢材を使ったモデルハウスを見学するなど、質感や色合いを目で見て確かめる方法があります。後々後悔しないように、無垢材の性質と特徴は、事前に目で見て確認した方が良いでしょう。

信頼できる業者を選ぶ

無垢材は乾燥の工程が品質に大きな影響を与えます。とはいえ、施工主は木材の材質まで調査できません。建築業者を選ぶときは、良い木材を扱う業者と繋がりのある施工業者を選ぶようにしましょう。

また、無垢材の家づくりには専門的な知識と経験が求められます。数多くの無垢材の家を手掛けてきた実績と、良い評判を獲得している建築業者なら安心です。

過去の事例や実績、口コミなどを参考にしつつ、複数の業者を比較検討することをおすすめします。

経年劣化は起こる

どんなにこまめに手入れしていても、無垢材は時間の経過とともに色合いと風合いが変化します。傷や汚れもつきやすいため、無垢材の特性を知らずに購入してしまうと後悔してしまうかもしれません。

傷やへこみも、家族の歴史とともに刻まれていく思い出として受け入れることができる寛容さは必要でしょう。目に見えて経年劣化していく様子が気になる方は、ハイテク住宅を選んだ方が後悔せずに済みます。

和建匠の無垢材について

和建匠が採用している夢ハウスオリジナルの無垢材「ドライランバー」は、暖房機器の発達や高断熱・高気密住宅の普及によって過酷になった現代の室内環境においても、木材の変形を極限まで抑えることに成功しています。

その性能を裏付けるために、市販の床材と夢ハウスの床材を使った収縮実験を第三者機関にて実施し、両者を同じ室内環境下に60日間置き、収縮の度合いを比較しました。

その結果、市販品(含水率15%)ではすき間3.5mmの収縮が確認された一方で、夢ハウスの床材(含水率5%)ではわずか0.05mmの収縮にとどまり、明らかな差が実証されました。

そのため、無垢材のデメリットとしてよく挙げられる問題も、かなりの解消することができています。

まとめ

無垢材は天然素材の強みを活かした調湿効果や断熱性の高さをもつ、人に優しい素材です。化学物質を使用していないため、シックハウス症候群によるアレルギー反応の心配がありません。

自由なデザインや経年変化を楽しめる点も、見逃せないメリットです。

一方で、建築コストがやや割高な点や、傷がつきやすく、メンテナンスが必要など、注意すべきポイントもあります。無垢材の家を建てる時は、素材の特徴を把握して、建築実績の豊富な建築業者へ依頼するようにしましょう。

和建匠は「群馬で価値ある家づくり」をモットーに地域に密着した家づくりを続けてきました。

和建匠が建築した自然素材の家に寄せられたお客さまの声の中には「よく眠れるようになった」「胃腸の調子がいい」「冬でも暖かく過ごせる」「アレルギー症状が改善した」などの声が寄せられています。

寄せられた声の数々は、私たちが誠実に家づくりに取り組んできた結果の一つだと考えています。

和建匠による体に優しい無垢材の家は、私たちの誇りです。引き続き、無垢材を始めとした自然素材の家を通じて、地域の方が安心して住める家づくりに邁進したいと考えていますので、よろしくお願いします。