column大工さんの豆知識

ハウスメーカーと地元工務店の違い

2021.08.01

地元工務店と守備範囲が全国のハウスメーカー、家を建てるならどちらに頼みますか?

どういう家に住みたいですか?

建てたいイメージはありますか?手間は面倒?しっかり建っていればいい?

地元工務店とハウスメーカー、どちらを選んだらいいの?今回は地元工務店とハウスメーカーの違いをあげていきます。

ハウスメーカーのメリットデメリット

【ハウスメーカーとは?】

ハウスメーカーとは全国展開している大手の住宅メーカーのことです。

広告で見かけるブランド的な存在、全国規模で建設を請け負う会社のことです。

営業がニーズを聞き、必要な部署に回し、施工につなげ、家を建てる。システム化された流れで合理的に建築をバックアップします。


ハウスメーカーのメリット

【口コミ検索が簡単】
 ハウスメーカーの名前をネットで検索すると、物件から評判までさまざまな情報が表示されます。建築物の間取りや外観がいくつもあがり、体験談を見ているうちに、どのハウスメーカーがよさそうか、イメージしやすくなっています。

【具体的な選択肢】 
 予算と計画を話せばハウスメーカーは多彩なプランを提示します。モデルハウスの見学もできますし、建材から間取り、内装、外装などサンプルや画像で具体的に選択できます。ハウスメーカーの提案を基準に、自分らしい家を調整していけます。

【価格がわかりやすそう】 
 ハウスメーカーはモデルタイプでまず価格を提示し、そこからオプションで追加していきます。価格設定は明確です。全てをオーダーメイドにする場合も、価格を項目ごとに提示してくれます。

【品質が安定】 
 ハウスメーカーは質のいい素材を確保します。それを大量生産で加工し、検査も通すため品質は安定します。大量生産効果はコストダウンも生み出してくれます。ただ組み立ては職人や業者、下請けの工務店が担当します。家の出来は現場の技術で決まります。素材がいいから家も安心、とまでは言いきれないのが苦しいところです。現場の職人の腕前を確認する必要があります。

【短い施工期間】 
 ハウスメーカーでは取引先から既定のパーツが届き、あらかじめ加工されたものを現場で組み立てます。既成の素材なら短期間でできあがります。オーダーメイドの素材を使う場合は、工務店と同じように仕入れ、加工の期間がプラスとなります。施工期間が延びるかもしれません。

【保証】 
 大企業ということで安心感があります。倒産のリスクは少ないです。万が一の場合も何らかの形でアフターサービスが継続されるだろうという確信は持ちやすいです。

 ただ実際に建築した家はハウスメーカーの場合、保証期間が明記されています。保証はいつまで行われるのか、メンテナンスはいつまで無料か、有料ならばどのくらいかかるのか、ここは契約時に確かめておいてください。
 また、時期が来ると大がかりな改築をすすめるハウスメーカーもあります。地元工務店ならば相談を受けてから箇所を確認、修理します。その都度、家の状態を確認し、必要ならばメンテナンスを提案します。

ハウスメーカーのデメリット

【間取りが自由に選べない】
 ハウスメーカーが提案する間取りはモデルケースがメインです。希望と合わなければ諦めるかオプション。オプションの場合は料金が加算されます。諦めだらけで建てられた家は、後悔が残ります。できること、できないこと、契約前に必ず明確にしておきましょう。

【窓口と現場が違う】
 ハウスメーカーでは窓口と現場に出る人が同じ建物にいることはまずあまりありません。担当者と連絡が取れず、対策が遅れることもありえます。実際に建築作業を行うのが外注の工務店や職人さんといった場合が多いので、ハウスメーカーとつながりの深い取引先でも、要求が伝わらないことも起こりえます。

【値段が高くなりがち】
 ハウスメーカーは広告に大量の費用をかけています。また、モデルハウス、営業活動など常に大きな投資をしています。これが家の販売価格に上乗せされます。反面、コストダウンにも力は入れています。あらかじめ形の決まった家を提供したり、パーツを大量生産したりなどです。ホームメーカーのすすめるプランや、モデルハウスをそのままの形で、と希望されるなら、割安な価格が提示される可能性があります。

 けれどもハウスメーカーは「建てたい家」が提示されるプランから外れる場合はオプションとして加算されていきます。

 高く希望の家を建てるか、ローコストにしておくか。どちらにしても、地元工務店やハウスメーカー、何か所かに相談し、見積もりをとることをお勧めします。


地元工務店のメリットデメリット

【地元工務店とは?】

 地元工務店とは、地元密着の工務店のことです。守備範囲は地元がメインです。

地域の事情や気候、土壌を把握し住宅建築や工事を請け負います。

大工さんが経営している工務店もあれば、大工さんを従業員にしているところもあります。

地元工務店のメリット

【最終的にローコスト】
 地元工務店では、素材のひとつひとつがオーダーメイドとなるために、その費用は割高になります。ハウスメーカーのように大量に仕入れて全国に流通させることはできません。しかし宣伝や営業、モデルハウスに費用をかけないため、請求はローコストに抑えられます。地元工務店は純粋に家造りに関わる費用を提示します。

 ちなみにホームメーカーに建築を依頼しても、実際に建築現場にいるのは地元の工務店です。工務店が家を建てるということで、さまざまな手数料がコストダウンできます。

【対応が早い窓口と現場が直結】
 地元工務店は窓口も現場で働く人もが同じ工務店で顔を合わせます。要件が直接伝わります。連絡を受けた修理や質問に、タイムリーに対応することもできます。地元密着型の工務店は地域の人を大切にします。株式会社 和建匠ではできるかぎりスムーズに動くよう心がけています。

【高品質な建築】
 地元密着のため、質の悪い仕事や対応はすぐに周囲で伝わります。小さな工事から家、建物の建築まで、素材選びにも建築、仕上げにも繊細な注意を払っています。

【間取りが自由に選べる】
 地元工務店はオーダーメイドの家が基本です。
建築基準や耐震基準は外せませんが、理想の家が建てられるように、希望の間取りや造り、そして予算に応じた設計を突き詰めていきます。間取りだけでなく、ご希望の家の外観や内装、雰囲気などをできるだけ具体的に工務店に伝えてください。使用する材質などを見本などで確認しながら、具体的に設計していきましょう。

地元工務店のデメリット

【口コミ検索が少ない】
 「工務店 地名」で検索して迷うのも当然です。地元の工務店、それぞれ個性があります。地元の口下手を大手ハウスメーカーの営業と比べていいのでしょうか。そもそも口コミ情報はうのみにはできません。

 まずは気になる工務店にどんどん連絡をしてみてください。
 「家を建てたいのですが」「まだ決めてないのですが」地元工務店が実際に建てた家の画像や、できれば建築物そのもの、そして建築中の現場を見せてもらえれば、そこからイメージがわいてきます。また、見積もりを聞くと同時に、保証や計画、アフターサービスの設定も控えておきましょう。相談しやすく、自分の好みにあいそうな家を建てる工務店を探してみましょう。

【価格がわかりにくい】
 具体的に何人で住むのか、二階建てがいいのか、平屋がいいのか、ご希望の外観、間取り、雰囲気をお聞かせください。相談するうちに価格はご提示します。ご希望のマイホーム、何社か比べて価格の相場が見えてきます。

【パッケージプランはないの?】
 地元工務店として、提案できるスタイル、間取りはあります。間取りが自由に決められるのは嬉しくても、ゼロから決めるのは大変です。計画をいろいろお聞かせください。いくつかのプランをお見せします。

【建て方は古い? 新しい?】
 地元の工務店が最新の技術を使っているか? 気密性、断熱性は日に日に進化しているけれど大丈夫か? 電気まわりは? 水回りは?これも工務店によって大きなばらつきがあります。けれど最新の技術好きの職人は存在します。断熱材はどうしているか、気密性は高いか、アレルギーへの対策はあるか、迷わず質問をしてください。
 株式会社 和建匠では気密性、断熱性に配慮し、電磁波カットにも力を入れています。

【施工期間がホームメーカーよりも長い】
 ご希望の家に合わせて、地元工務店はその家用のパーツを揃えていきます。すでに既成パーツが用意されているホームメーカーとは違います。すべてが素材から選ぶオーダーメイドのため、ホームメーカーよりも時間がかることがあります。

【保証が検索ででてこない】
 工務店によって保証にムラがあるのは事実です。メンテナンスの期間やアフターサービスは工務店に聞いてみてください。

【建築中の保証について】
 工務店では「住宅完成保証制度」という制度があります。
万が一建設中に工務店などが倒産した場合、前払い金と、次の業者ででた過剰出費を保証してくれる制度です。
この制度は、一定の条件をクリアした工務店のみ加入することができます。住宅完成保証制度に加入しているということは、経営に問題がない工務店の証拠にもなっています。依頼先の地元工務店が、住宅完成保証制度に加入しているかどうか、念のためにお確かめください。
※和建匠は住宅完成保証制度に加入しております。

【メンテナンスはどうなのだろう?】
 地元工務店、建てた後の保証やメンテナンス、アフターサービスはどうなっているか。これも工務店によって違います。契約の前に必ず確認をしてください。株式会社 和建匠では、ご連絡を頂けば伺います。地元の近さを活かします。

まとめ 実際にどちらに頼むか

いかがでしょうか。家を建てる時の目安になったでしょうか。

実際に建てるのはハウスメーカーも地元工務店も、工務店や大工さんです。
株式会社 和建匠は素材を厳選し、全体的にローコストになる住宅を建設します。
住む人の好みに合う家、居心地のいい間取りを目指しているのです。地元密着の工務店を活かし、お好みの家を建ててみませんか。